インタビューや取材の前にやっておきたいこと

インタビューや取材のご依頼を頂いたとき、一番初めにやっておきたいことって何でしょう?

 

まず初めに、もしそのご依頼がインタビュイー(取材する方)ご自身からではなく、第3者のクライアント様からであれば、そのクライアント様の会社のこと、今までのコンテンツ記事など、できる限り目を通して、どのような記事が求められているのか、また文章形態やどのようなスタイルのものなのかを知っておくことです。

 

通常、このような場合は、インタビュイーが決まる前に、打ち合わせ、面談をする機会が設けられることが多いはずです。

そのときもインタビューや取材と同じ。相手のことをなるべく調べて、せめて、何をメインにやられている会社で、どのようなものが求められているのか、ある程度思い描けるようにしておかなくては、最悪、お仕事をいただけなくなってしまうかもしれません。

 

そして打ち合わせのときには、その事前情報では得られなかった情報や、疑問点、契約条件など、質問することをあらかじめ書き留めておくとスムーズです。

 

「それって当たり前のことじゃない!」と言われる方もいらっしゃるでしょう。その通りです。ライターだけでなく社会人として、最低限やることなのですが、何も調べもせずに望む人も実際結構いらっしゃるのです。

 

「あれ、これって、ホームページに書いてあるのに、この人はうちのことを調べていないのかな?」とクライアントに思われてしまっては、インタビューのお仕事を依頼するのも不安にさせてしまうでしょうし、事前に調べておけば、自分が思っていたものと実際の仕事が大きく違った、ということもなくなっていくでしょう。

 

次に、インタビュイーにお会いする前の準備ですが、これも、事前に出来る限り調べておく必要があります。

インタビュイーのご経歴や、たとえば著書があるのであれば一通り目を通しておく、講演会などをなさっているのでしたら、その公演に関するニュースや口コミがないかネットで調べてみる。その方が多くの取材を受けられている方でしたら、それらの記事にも目を通しておくことです。

 

ちょっとしたコツとして、googleなどで調べるときに、検索ワードにその方のお名前や職業を入れてみる。すると、その下にそのワードでよく調べられているサブキーワードが表示されます。そのようなワードも取材のヒントになることがあります。

 

記事の種類にもよりますが、例えば「自社をアピールするための社長インタビュー記事を書いてほしい」というご依頼であれば、その会社だけでなく、競合他社のホームページも見て、そことは違う、この会社の強みは何か、差別化を図るにはどこをアピールするのが良いのかを探る手立てにしましょう。

 

もし、著名な方のインタビューをするのであれば、これまでの取材記事に目を通しておくことで、あなたなりの切り口を見出すヒントにもなります。

もちろん、読者の方が何を知ろうとしているのか、ということが一番大事ですが、たくさんの取材を受けている方にとって、いつも同じ質問や話を繰り返すというのは、案外退屈なものです。「またその質問?」「それってネットで調べれば出ているのに」と思われてしまっては、話す内容も深掘りするのは難しくなることもあるのです。

 

インタビューや取材はインタビュイーにいかに心を開いてもらえるか、気持ちよくなって、話したい、と思ってもらえるかが勝負です。

そのために下調べにかける時間が実はインタビューや執筆よりも時間をかけるべきと言っても過言ではありません。

 

ただ、注意しなくてはいけないのは、調べたことによっって、全て分かっている気になってしまう、というのは逆効果です。基本は「教えていただく」ことです。

このことを常に忘れないように、謙虚にお話を伺う姿勢は大事だと思います。

 

 

それでは、寒い日が続きますが、風邪などひかないように気をつけて。

今日も良い日となりますように。