インタビューや取材を成功させるコツ(1)

あっという間にもう3月。もうすぐひな祭りです。そして、花粉症にお悩みの方も多いのでは?

マスク姿を多く見かけるようになりました。

 

さて、前回はインタビューや取材でインタビューや取材の前にやっておきたいことをお話ししました。

今回は取材当日、私が普段心がけていることをお話ししたいと思います。

 

(1)取材当日は、真っ白な気持ちで臨むべし!

 

「インタビューや取材は準備が大事。入念な下調べや、できる限りのリサーチをして、インタビュイーに対する知識をなるべく頭の中に入れておこう!」とお話ししました。

 

もちろんそれはインタビューをさせていただく上で必要でしょう。でも、インタビューや取材の種類にもよりますが、私の場合、その内容を事細かに記したものを取材の現場に持ち込んだり、質問事項をあれこれと並べていくことはしません。

 

頭の中に入れるだけです。そして頭って本当によくできていると思うのですが、自然とその情報をふるいにかけてくれるのです。つまり、記憶に残っていないことは、自分があまり必要だと思っていないこと。

インタビューの流れや引き出したいことを頭の中で色々と考えて組み立てていくことで、必要だと思うことや、印象深いことが記憶として残ります。

 

もちろん、時にはふるいから落とした記憶の中に大事なポイントがあったりすることもあります。でもそういうときも、事前に頭の中に入れておけば、忘れ物の引き出しから、「あ、こんな話あったな」と思い出して拾ってくることができるものです。

 

(2)会話は生もの。インタビューで話す言葉の中に宝物が隠れている

 

インタビューや取材の基本は、インタビュアーはインタビュイーに話してもらう、教えてもらう、という立場です。

話を聞く前の下調べで、「こうだろう」「こういう流れで、こういう話になるだろう」と思い込んでしまうことは、その人の想いを歪めてしまう可能性だってあります。

 

もちろん、事前に引き出したい方向性や構成はあるでしょうが、“会話は生もの”。

場合によっては、思わぬ方向へ行ってしまうことだってあるでしょう。でもそれが実はチャンスだったりするのです。意外な言葉が引き出せるかもしれません。

 

なのに、自分が考えてきた質問の流れと違って、話の流れを引き戻そうとしたら?

その人が口に出そうと言葉が溢れているのにそれを遮ってしまったら?

それは貴重な宝物を拾い損ねてしまうのと同じことです。

 

人が夢中で話しているときは、メモを取ることも大事ですが、会話は事前にお願いをして録音をさせてもらい、できるだけその人の目を見て、お話を聴く方が大切だと考えています。

インタビュイーが不安にならないように、ときどき相槌を打ち、その上で、「なぜ?」「どうして?」という思いは大いにぶつけましょう。

話の脱線は大いに結構! 存分に会話を楽しみましょう。

 

「楽しくお話を伺えたな」そう思えたとき、そしてインタビュイーにもそう思っていただけたとき、きっとそのインタビューは成功したと言って良いと思うのです。

 

今日も1日、良い日になりますように!