インタビュー・体験記事作成例

お話を伺って記事にした文章を掲載しています。

ひとつのストーリーにすることよって、作品やビジネスにかける思いを丁寧に描き出す。

いろいろなツールとしてお使いいただけます。

 

※ブログ形式で何回かに分けて掲載しておりますのでひとつの記事がいくつかに分かれていますが、ご了承ください。

2017年

10月

21日

草木染め体験!@maito

昨日は、蔵前にあるmaitoの草木染めワークショップへ行ってきました。

 

以前、テキスタイルデザイナーのブランドで草木染めはずっと見てきたけれど、自分で染めるのは初めて。前からやりたいやりたいとは思っていて、ついに手を出してしまいました。ワクワク、ドキドキ!!

 

今回は茜染です。茜草の根っこを完走したものを細いチップに砕き、グツグツと煮出して染色液を作ります。

草木染めとはどういうものか、実際に染める時の細い手順やコツを丁寧に教えていただきました。

 

先生はmaito design worksの代表、小室真以人さん。お話を聞いていて、この人は本当に織や染といったモノづくりが大好きなんだなぁ〜ということが、ひしひしと伝わってくるんです。

 

一人ひり染める前にストールとなる記事を選ぶのですが、それぞれが選んだ記事を見て、「これは〇〇の△△さんが織った記事なんです」「これはとても成形するのが大変だったんですよ」「これはとても肌触りが良い生地です」と説明しながら見せるなんとも言えない表情。

 

生地と機屋さんへの熱い想いと愛情が感じられて、こんな風にモノづくりをするって本当に素敵😍 心からそう思えました。

 

私は綿麻のカラミ織をチョイス。麻は湿気の多い時は水分を吸収してくれて、乾燥している時は水分を放出してくれます。カラミ織はタテ糸を絡ませながら織る生地なので、ふっくらとした厚みがありつつ、透け感もある生地です。使っていくうちにクタッと馴染んでくるのも楽しみです。

 

茜色は色辞典で調べると少しダークな色味のことを言うみたいですね。でも実際の茜で染める色はまさに夕空の色。日本古来から愛されてきた色です。草木染めって鮮やかな色を出すのが難しいと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

色彩がとても鮮やかだった平安時代の染も全て天然の色素ですから、日本の伝統色は天然の染で出せる色なんです。

 

今回私はグラデーションをつけて染めたのですが、雰囲気を楽しみながら全然考えずに染めてしまったので、染の出来は……😅。

薄い色から染めるべきだったなあとか、境目をもう少しぼかしたかったなあとか。

まっすぐ平行につけていなかったのか、ガタガタの線になってしまったけど、まぁ、これもご愛嬌。だってストールとして首にクチュクチュと巻けば、そんなこと気にならないでしょう?

 

また近いうちに違う色でも参加したいと思える体験でした。

 

maito design works

http://maitokomuro.com/

 

2017年

3月

17日

キッチンボタンとGRAPH designのバッグとアスパラガス

GRAPH DESIGN pop up store @キッチンボタン 3/20まで!

今日は、東京都東日本橋にある、フードコーディネーターのみなくち なほこさんのスタジオ“キッチンボタン”を訪ねてきました。

今キッチンボタンでは香川でユーズドセイルをリメイクしてオシャレなバッグを作っている、GRAPH designのバッグを展示・販売しています。

 

テーマはダッチオーブンやフライパン、ワインなども運べちゃう、ピクニックやBBQにも持っていける、丈夫で軽いバッグ。そして、床に置いてもパタンと倒れないでいられる、というのは、みなくちさんからのリクエストです。

 

フードコーディネーターならではの視点から考えたバッグや小物入れを、GRAPH designのオーナー兼デザイナーの松岡さんのセンスをプラスして一つひとつ手作りをした1点ものたちです。

だから早い者勝ち!

▲中にダッチオーブンを入れても平気!とっても丈夫で持ち運びが便利な大きめトートバッグ。普段使用しているセイルよりも厚めの、しっかりとした生地で作っています。

 

 

GRAPH designのバッグはデザインにもいろいろな工夫がされていて、使いやすくて、デザインもオシャレ。他にはないバッグをお探しの方にはオススメです。

 

でもお店があるのは四国の香川県。東京では一部のセレクトショップや、今回のような展示会でないとなかなか手に入れられなかったりもするんです。

 

しかも今回はここをこんな風にして欲しい、といった贅沢な要望にも応えてもらえちゃう、カスタマイズオーダーも受け付けているとのこと。(納期には少しお時間がかかります)

 

「肩から変えられるように持ち手をもう少し長くしたいな」

「ここにポケットを付けて欲しいな」なんてワガママも松岡さんは丁寧に相談に乗ってくださいます。

 

この「GRAPH DESIGN pop up store @キッチンボタン」は3/20までの開催です。

連休をどうやって過ごそう?と悩んでいるのであれば、ぜひ立ち寄ってみてください。

素敵なバッグや小物たち、そしてみなくちさんと松岡さんが笑顔で迎えてくださいますよ。

 

GRAPH DESIGN pop up store @キッチンボタンの詳細はこちら

 

▲キッチンボタンの入り口。レトロなチェックガラスと、特別にあつらえた鉄の扉にアンティークボタンがポチポチと。

この鉄の扉も中のテーブルやチェアーも、香川県の作家、槙塚登さんの作品。手作りのフライパンやお皿などもあります。

 

 

▲みなくちなほこさん(左)と松岡やすこさん(右)

 

 

みなくちさんが作る、美味しいアスパラを食べちゃおう♡“アスパラ大騒ぎ”

「GRAPH DESIGN pop up store @キッチンボタン」の後は・・・

3/25(SAT)に“アスパラ大騒ぎ”がキッチンボタンにて開催されます。

 

これは香川県産のとーっても美味しいアスパラガスの料理を思いっきり楽しんじゃおう! という企画です。

 

また同じ日にこのアスパラガスと讃岐の美味しいもの使ってをフードコーディネーターのみなくち なほこさんと一緒にお料理を作るワークショップも開催されます。こちらは残り席わずかなので興味のある人は急いでチェック!

 

アスパラ大騒ぎ@TOKYO の詳しい情報はこちら

 

あまり知られていないけど、香川県はアスパラガスの産地。

“さぬきのめざめ”というブランド名のアスパラガスは生産するのもな結構手間がかかり、なかなか東京では出回らない高級食材なんです。

 

実際に生のアスパラガスを食べさせてもらいました。 口に入れて一口噛むととってもみずみずしく、シャキシャキとした歯ごたえ。そしてとても味が濃い。

アスパラガスが生で食べられるとは知りませんでした。口の中にアスパラガスの香りが広がり、とっても甘いんですよ。

 

そして、実はこのイベント、毎年香川で4月に行われていて、今年で4回目を迎えるそう。

 

毎回人気のイベントで、いろいろなお店が、アスパラ農家さんを応援するために、それぞれ工夫を凝らしたアスパラ料理を提供するというものです。

 

本場香川での“アスパラ大騒ぎ”はたくさんの人が訪れ、1時間ほどでほとんどが売り切れてしまうほどなんだとか。

 

それくらい、美味しいお料理が楽しめるのです。

 

そして、その企画をぜひ東京でも、と何人かの四国出身のあつーい人たちの間で話が持ち上がり、あっという間に話がまとまったのです。今回キッチンボタンで、みなくちさん自らのお料理を楽しむイベントとしての開催となりました。

 

美味しいアスパラをみんなでワイワイに楽しみたい人は、ぜひ参加してみてくださいね。

おひとり様でも大丈夫。みなくちさんはとってもフレンドリーな方でお料理や調理具のお話はとっても興味深いですよ。

 

“アスパラ大騒ぎ”へのクラウドファンディングにご協力を!

最後にみなさんにご協力のお願いです。

 

どんなイベントでもそうだと思うのですが、香川県で行われている“アスバラ大騒ぎ”のイベントではあまりにもたくさんの人がいらしてくださるので、使い捨てのお皿や食器がゴミとしてたくさん捨てられていくのです。

 

それって・・・環境のためにも良くない!

ということで、再利用可能な木の器をイベントで使うことを考えています。そうすれば、この先何回もその器を使い、ゴミの量も減らせるのです。

その購入費をクラウドファンディングでご協力をお願いしています。

 

ALL or NOTHING方式で参加しています。

今のところ、まだまだ目標金額には達していないのが現状です。

ぜひ、ご賛同いただける方はこちらからご協力をお願いいたします。

金額に応じて、ささやかですが、とっても素敵なお礼もご用意しています。

 

少しでも興味を持っていただけたら、ページを訪れてみてください。

そして、少しだけお気持ちをいただけたら・・・とっても嬉しいです。

 

 

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2016年

12月

25日

ふゆのリネンを訪ねて

お友達の鞄作家さんの展示会を見に神楽坂へ行ってきました。

 

神楽坂の賑やかな通りを1本入ったところ、ビルの2Fにある小さなお店、“ここん”。中には所狭しといろいろな商品が並んでいます。

 

アクセサリーや紙雑貨、鞄やモービルといったオブジェまで。店長さんの目で全国から見つけて、選んだ作家さんたちの作品です。

 

ここで鞄作家の櫛山 彩さんが手がけるブランド、“Tracking+”展示会があると、カードをいただきました。彼女が手がけるのは帆布やリネンなどの天然素材を使ったバッグや小物たち。彼女自身が描いた鳥や植物のイラストをガリ版でプリントしたり、型押ししたり、直接、顔料で布に描いたりと様々な手法を使っていますが、どれも優しい印象で、素朴なイラストが素敵なんです。もともと、お知り合いになったのも彼女が持っていたバッグの鳥のイラストに惹かれて声をおかけしたのがきっかけでした。

 

 

 

さて、カードに書かれた、今回の展示会のテーマは“ふゆのリネン”。リネンというと夏っぽいイメージがありませんか?なぜ、冬にリネン?

 

「リネンは保湿力が高いんです。だから、蒸し暑い夏は汗などを吸ってサラリとした感触を保ってくれます。逆にふゆはその保湿力で乾燥した空気から優しく守ってくれて程よい膨らみを感じることができます。だから冬でもリネンという素材はいいのではないか、と思ったんです」

 

 

櫛山さんはデザイナーで自ら鞄を製作している職人さんでもあります。また小さなお子さんのママでもあり、彼女は今回の展示会のために毎日夜なべをして作品を作ったそう。

 

大変そうだなぁ、と思うのですが、櫛山さん曰く、

「子育ても、鞄を作るのも好き。でもどちらかだけだと辛くなってしまうこともあるかもしれません。両方があるからこそバランスをとって楽しく生活ができるところもあるんだと思います。」

 

 

なるほどなぁ。母になったことのない私にとってはわからない感覚なのかしら、と思いながらも笑顔で対応してくださる彼女のことを素敵!と思わずにいられませんでした。

 

鳥や花といった自然のモチーフがとても魅力的。今回はリネンや帆布を組み合わせたクラッチバッグがメインのようで、たくさん壁に掛けられていました。

そして“ふゆのリネン”のテーマに合わせて、ニットの編模様のようなイラストを取り入れたバッグも。

 

 

 

 

自分へのご褒美に何か買いたいと思ったのですが、どれにしようか迷ったあげく、お花柄のクラッチと、お揃いの小銭入れを購入。

 

どちらも、デザインだけでなく使い勝手もいいように計算された作りなんです。

 

小銭入れは鞄に引っ掛けるカラビナ付き。そして、pasmoなどのカードもちょうど入れられる大きさで、サッとかざせるように、リード付きで便利です。

 

 

クラッチの中は仕切りもあってカード入れも付いているという優れモノ。ここに携帯やお財布などを入れておけば、そのままその日のファッションや気分によってバッグを変える時も入れて持ち運べるインバッグとしても使えて重宝します。

櫛山さんは自宅の一室に鞄作成用のミシンを置いて、作品を制作しています。どれも、自分でイイ!と思えるまで妥協しないで作り込んでいるそうです。それぞれが世界に一つだけの一点もの。

 

私が購入したのは黒の顔料で手書きで花を描いた後、色をさらに上から乗せるという手の込んだ工程で作られているそう。ますますお気に入りに。

 

使い込むほどに手になじみ、クタッとした風合いになっていくのが楽しみです。

 

Tracking+のバッグは“神楽坂ここん”にて、2017.1.12まで開催されています。

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2016年

9月

04日

瀬戸内ブルー Aji glass の世界[3]

瀬戸内海をじっくりと眺めたことってありますか?その海の色は外海とはまた違った、様々な表情を見せてくれます。私にとっては幼い頃祖父や祖母といつも眺めていた、懐かしい色です。

 

香川の工房で美しいブルーのAji glassを製作しているガラス作家、杉山利恵さんのインタビュー最終回です。

 

瞬く間に脚光をあびることになった杉山さんも、香川で工房を構えてガラス製作を続けていくには相当の覚悟がいったようです。

 

最後に杉山さんの工房の情報も載せております。

1回目2回目の記事を読んでいない方は合わせてお読みください。

杉山さんのAji glassにかける想いが伝わると思います。

 

地元香川に工房を構えるにあたって

 

 

地元香川に戻って自分の工房を構えるということには、正直迷いがありました。ガラスを作るには、窯に火を入れて温度を常に1,300近くに保っていなくてはならないんです。火を止められないので、初期投資だけでなくランニングコストもかかるのです。まだ駆け出しの私にとっては大きな決断でした。

 

それでも工房を構えようと決断できたのはなぜですか?

 

私が迷っているときに背中を押してくれた友人がいました。


「何を迷っているん?今、あなたが足を止める理由が何かある?」
「今が行く時」

 

「やってダメなら、その時はやめればいい」


その言葉を聞いたときに、今私が止まる理由は何もない、今止まったら私は絶対に後悔する、そう思いました。

 

この言葉があって私は1歩を踏み出すことができました。物件を探し、今の場所に2013年に工房を構え、そして2014年には2階にギャラリーも開設することができました。RGG Gallery”。こちらで杉山さんの作品を実際に見て、購入する事ができます。

 

終わりに

 

Aji glass”という、素晴らしい素材に出会う事が出来ました。その素晴らしさを表現する為に、一生修行し続け、作品をもっと洗練させていきたい。でも、既製品みたいにはしたくないんです。そのバランスを取りながら、日々葛藤しながら作品と向き合っています。」

 

そう仰る杉山さんの顔はとても笑顔が素敵で輝いていらっしゃいました。これからも新しいAji glassの魅力を多くの人に伝えていくために、杉山さんは作品を生み続けています。

 

杉山さんだからこそ、このAji glassを生み出せた、Aji glassに選ばれた人なのではないでしょうか。そんな風に感じました。

 

 

 

<基本情報>

 

住所:〒760-0067 香川県高松市松福町2-2-17

アクセス:ローソン松福2丁目店の西隣り(ローソンに向かって右手・大きなシャッターと、白いガラス戸の2F建倉庫です)

駐車場

お向かいのローソンに停めて下さい。

※許可を頂いていますが、お買い物下さいますようご協力お願いします。

 

電話:090-4782-4681

Gallery&Shop営業:土日月(月祝もOPEN)15:00~19:00

 

※工房2Fにて作品を展示・販売しております。1Fに居ない時は2Fに居ますので、ご自由に階段からお上がり下さい。制作中で手が離せない場合、少しお待ち頂くことがあります。制作風景はご自由にご覧頂けます。

 

杉山利恵さん Rie Glass Gardenホームページhttp://aji-glass.jp/

 

杉山さんは積極的に、各地でのイベントにも作品を出されています。情報はホームページよりご確認下さい。ギャラリーでも作品を見て購入出来ます。open時間でもイベントなどでいらっしゃらない事もあるのでご連絡を入れてからお訪ね下さい。

 

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2016年

9月

03日

瀬戸内ブルー Aji glass の世界[2]

香川の工房から美しいガラス作品を作り続けている、Aji glass のガラス作家、杉山利恵さんインタビューの2回目です。1回目を読んでいない方はこちらからどうぞ。

 

Aji glass 誕生の時

 

庵治石を送ってはもらったものの、当時まだ学生としてガラス制作の勉強中であった私はこの素材をどうしていいものやら、全くわかりませんでした。「どうやってガラスにすればいいの?」「いったいどのような色になるの?」「本当にガラスになるのかな?」わからないことだらけだったんです。

 

そこで、いろいろな人に教えを請うものの、実験の仕方が分からない日々。そんな中、唯一鉱物に詳しい先生が「どうなるか分からないけれど、一応方法はあるから試してみよう」と、初めての小さな実験をしました。すると、小さいけれど、確かに青みがかったガラスが生まれたのです!

「これはひょっとしたら綺麗な色が出るかもしれない」とおっしゃってくださって。その言葉を信じて一人黙々と試行錯誤を繰り返したのです。

 

そしてある日、1つのコップが誕生しました。

そのガラスは、今の庵治石硝子のように透き通ってはいないものの、それはそれは美しい優しいブルーだったんたんです。鳥肌が立ちました。体が震えました。ついにやったんだという思い、こんな美しい色が出るんだという感動。全てはその1つのコップから始まりました。これがAji glassの誕生です。

 

 

 

Aji glassとともに成長していく

 

➖Aji glassは脚光を浴びることとなりましたが、プレッシャーはありませんでしたか?➖

 

目の前にあるたったひとつのこのブルーのグラス、この美しさと感動を他の人たちと共有することができるのか、自分でもそのときはわかりませんでした。そこで、2012年に「香川県産品コンクール」に出品しました。結果として、多くの人に評価されて、審査員特別賞を受賞することができたんです。

 

このときを機に、たくさんのイベントの出展依頼や問い合わせが舞い込むようになりました。その期待に応えようと、研究所を卒業後地元へ戻り、約半年で工房を立ち上げました。

 

 

でも、当時の私はまだ学校を出たばかり。ご依頼は次々と頂いて大変ありがたいことなのですが、今ほど私自身の精度も高くなかったので、思うようなものができるのには10個作って1個できるかどうかというときもあったのです。とにかく、このガラスを生かしてあげられる、いいものを作れるようにならなければ!と、当初は人と会う時間も作れず、作品をひたすら作る毎日が続きました。

 

 

ときには本当に辛くて、「なんでAji glassと出会ってしまったんだろう?」「本当にこのガラスを作るのは私で良かったん?」と自問するときもありました。でもこの時があって、今の私とAji glassがあると思っています。

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2016年

8月

31日

瀬戸内ブルー Aji glass の世界[1]

 

私のホームページのトップの写真、あれは香川県の庵治町というところの海と空です。庵治町は香川県の四国の最北端にあたるところにあります。高松駅からはことでんの庵治温泉行きのバスに乗って行くと庵治町です。

 

この近くにある五剣山という山から採れる庵治石は、国内で取れる石でも最高級とされていて、雨風に強く、灯篭や墓石として使われることが多いのです。

 

この石を加工する時にはたくさんの石の粉が出ます。これを利用してガラスに混ぜると、とっても鮮やかなブルーの色を発色するガラスができるんです。それはまるで瀬戸内の海の青や空の青。透明で透き通るガラスの色はとても涼やかですがどこか温かみもあるブルーです。

 

このAji glassを作る手法を生み出し、香川の工房を拠点に多くの作品を作り続けているガラス作家の杉山利恵さんにお話を伺いました。今回は杉山さんのお話を3回に渡ってお届けします。

 

 

 

私のホームページのトップの写真、あれは香川県の庵治町というところの海と空です。庵治町は香川県の四国の最北端にあたるところにあります。高松駅からはことでんの庵治温泉行きのバスに乗って行くと庵治町です。

 

この近くにある五剣山という山から採れる庵治石は、国内で取れる石でも最高級とされていて、雨風に強く、灯篭や墓石として使われることが多いのです。

 

この石を加工する時にはたくさんの石の粉が出ます。これを利用してガラスに混ぜると、とっても鮮やかなブルーの色を発色するガラスができるんです。それはまるで瀬戸内の海の青や空の青。透明で透き通るガラスの色はとても涼やかですがどこか温かみもあるブルーです。

 

このAji glassを作る手法を生み出し、香川の工房を拠点に多くの作品を作り続けているガラス作家の杉山利恵さんにお話を伺いました。今回は杉山さんのお話を3回に渡ってお届けします。

 

 

地元への強い思いと庵治石との出会い

なぜここ香川で制作活動をされているのですか?

幼い頃から香川で育ち、香川への思いが強かったんですね。当たり前のものを表現しても、体の中からそういう思いは自然と出てくるものだと思います。生まれ育ったこの香川から外の人たちにもっと良さを知ってもらいたかったのです。

 

 

地元、香川の良さを生まれ育ったこの地からもっと外の人達に伝えていきたいという思いがありました。他にはない新しいガラスを作りたいと考えていた時に、地元から採れたものでガラスに発色するもの、そして、今まで利用価値を見出せず、捨てられてしまうようなもので利用できる素材はないかと探していました。

 

ちょうどその頃です。色々と調べていくうちに鉱物であれば発色するかもしれないというところに行き着き、香川で鉱物と言えば・・・と、真っ先に思い浮かんだのが庵治石でした。そして、庵治石の加工をしている友人に尋ねると加工している時に出てくる、今までは捨てるしかなかった石の屑や粉が有ると聞いたのです。「コレだ!」とピンと来ました。

 

庵治石は、高級な墓石として有名で、逆に言えばそのイメージが強すぎるため、なかなか日々の暮らしの中には取り入れにくいという一面も持っています。でも庵治石というブランドは、昔からの石工さん達の丁寧な加工技術、少しのヒビや欠けがあっても、B品としてはじく、そんな長年のこだわりと想いが今日の庵治石というブランドを創り上げてきたのです。私の庵治石の良さをもっと多くの人に知ってもらいたいという思いとも重なりました。

 

 早速、当時在籍していた富山ガラス造形研究所に送ってもらいました。私と庵治石の出会いです。

 

次回はAji glass誕生秘話についてのお話をお届けします。

お楽しみに。

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2016年

8月

05日

食べられるアート、フラワーゼリーがすごい!

今、フラワーゼリーが密かに人気なのはご存知でしょうか?ニコニコ動画でその作り方をアップしたら、60,000アクセス超えというから凄いです!

今回はその技術を試行錯誤し、ご自身でフラワーゼリーの用具開発制作、道具販売から、自宅で学べる講師資格認定ディプロマ講習を開講されている、お菓子デコレーターの杵渕美枝さんのお話と共にフラワーゼリーのアートな世界をご紹介致します。杵渕美枝さんのお話と共にフラワーゼリーのアートな世界をご紹介致します。

 

フラワーゼリーとは

 

元々、昔からメキシコなどの南米でパーティーの席やお誕生日などの時に作られていたゼリーのようなお菓子で、“Gelatina artistica”(ゼラティナアーティスティカ)と呼ばれています。ゼリーの中に注射針の付いたシリンジのような道具一つで彫刻のように、針をさしながらゼリーを注入しながらゼリーを注入して作っていくというものでした。

 

 日本でもフラワーゼリーを

 

この様子を見た杵渕さんは是非とも自分でやってみたいと色々と調べてみたけれど、なかなか針一本では思うように作れない。そこで道具作りから試行錯誤しながら自作で作り、あの、南米で作られていたようなフラワーゼリーを作るようになりました。

使う材料やレシピも日本人の好みに合うように自分で考え、今では自作の道具を販売したり、作り方を教える教室なども主催されています。

なかなかこれには技術が必要なので、きちんと綺麗に作れるようになるにはちょっとしたコツと練習が必要です。

考案者 杵渕美枝さんの声

 

試行錯誤を繰り返し、オリジナルの道具を生み出して独自の手法でフラワーアートを作り続ける杵渕さんですが、フラワーゼリーアートの品質の低下を防ぎ、さらなるアートとしての価値を高める技術をお伝えしていくためにディプロマ制度を設置して、フラワーゼリーアート製作者の後進の指導にも力を入れています。そんな杵渕さんのお話を伺いました。

 

今までにシュガークラフトやアイシングクッキー、お菓子デコレーションなどを学んでいました、もともと物作りや細かい作業が好きだったんですね。そんな時にフラワーゼラチナアーティスティカの映像を目にしたんです。1本の注射器から次々と作り出されていく工程の面白さ、出来上がった美しいFlower jelly(Gelatina artistica)に目を奪われました。

 

それで自分でもやってみようと思って始めたわけなんですが・・・、見るのとやるのとではやはり大分違っていました。日本では合成の着色料は好ましくありませんので、安心して食べられる食材を探したり、ゼリーを注入するタイミングやレシピなど、全てが手探りでした。今でも、新しい作品を作り出すために色々と工夫や研究を続けています。

 

道具も日本で本場と同じような針の先につけて直接注入できるような用具は売っていませんでした。自分なりに道具を考え出し、何度も作り直したりして、今のようなスタイルを作り出したんです。そして作った作品や、作る工程を動画にしてYoutubeやニコニコ動画などにアップしたら、ものすごい反響をいただきました。これは私も予想していなかったことで、多くのお問い合わせもいただくようになったんです。

 

中には教えて欲しいという人もいらして、とても嬉しい反応だったのですが、海外在住の方や地方にお住いの方も多くいらっしゃいました。そのような方たちにもこのフラワーゼリーアートを楽しんでいただく方法はないかと思い、DVDにレッスン動画を収録して道具と一緒にお送りするサービスを考えました。

 

このフラワーゼリーに興味を持っていただいて、レッスンに来られる方の多くが、お菓子の教室などをされていたりして、そのプログラムにこのフラワーゼリーアートを取り入れたいという方たちでした。そのような方たちに、よりクオリティーの高い技術を取得していただいて、他の方たちにも自信を持ってレッスンしていただきたい。そんな気持ちから資格取得制度を開設したのです。

 

このフラワーゼリーアートを作る楽しみ、誰かに贈って驚いていただく楽しみ、そしてレッスンを通して人とつながっていく喜びと楽しみを味わっていただきたいと思っています。食べられるお花としてテーブルを鮮やかに彩るフラワーゼリーアートはきっとたくさんの人たちの目を楽しませ、そしておいしく食べていただけることでしょう。そう、見た目の美しさだけでなく、食べても安全で美味しいお菓子であるところがこだわりでもあるんです。

 

人との交流や楽しい時間を共有したい、技術を向上させてご自分の教室を開設したい人にも、ご自身の趣味として楽しみたい方にもこのフラワーゼリーアートの楽しさをお伝えしていきたいと思っています。お子様の自由研究としてもオススメですよ!

 

それでは杵渕さんが製作する鮮やかなフラワーゼリーアートの世界を動画でご覧ください。

フラワーゼリーの道具販売、ワークショップワークショップなどの情報はこちらから

http://detroism3.wix.com/de-trois-m

 

ネットショップはこちらから(フラワーゼリーを作る道具を購入できます)

http://detroism.thebase.in/about

 

杵渕美枝さんのブログ

 

http://s.ameblo.jp/rindabb/

 

 

食べるのが勿体無いくらいな綺麗なフラワーゼリーでしょう?食べても美味しいんです。杵渕さんはその作り方のワークショップも開催し、作り方を丁寧に教えてくださいます。コツをつかむのには何回もやってみる必要があるかもしれませんが、その技術を取得して認定を貰えば、自分でお教室を開ける、ディプロマコースもあります。動画のフラワーゼリーの鮮やかさに目を奪われた方は是非一度、フラワーゼリーのワークショップを試してみてくださいね。

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2016年

7月

12日

今日はルーシーダットンの教室へ!

今日は以前取材をさせていただいた、ルーシーダットンインストラクターの澤田聡子先生の教室に行ってきました。

 

とっても久しぶり、体もストレッチをサボっていたので硬くなってしまっていて、どうしたものかなぁ・・・と思いながら、武蔵小杉の中原市民館へ。

 

いつものことながら和室の畳の上であぐらをかいてアットホームな雰囲気の中

始まりました。

 

以前の記事を読んでいなくてルーシーダットンて何?という方のためにちょっとだけご説明すると、ルーシーダットンは伝来のヨガのようなもの。タイ古式マッサージ、タイ薬草学と並んでタイ伝統医学とされています。その昔、インドやタイで仙人に成田mの修行をしていた人たちが瞑想で凝り固まった体をほぐすために考え出されたとも言われています。その歴史はなんと2500年にも及ぶそうです。世界一気持ちがいいと言われているタイ古式マッサージを自分で自分に施すような感じなんです。呼吸が特徴的で1つのポーズの中にもストレッチやセルフマッサージ、体幹トレーニングの要素も含まれているそうです。

 

かといってパワーヨガのような激しい動きがあるわけでもなく、小さいお子さんからお年を重ねた方まで自分のペースでできる、体と心の自己メンテナンスのようなものです。澤田先生はそのルーシーダットンのSHCC ディーチャイ公認インストラクターの資格をお持ちで、クラスの前のわずかな時間を利用して、生徒さんの座り方を見たり体のお悩みを1つ1つ詳しく聞きながら、その日のメニューを決めてくださいます。

 

あぐら1つとっても、人によって股関節の柔らかさで膝が床につく人もいれば浮いてしまう人、様々なんです。それが色々なポーズをとることによってだんだんと体の歪みが取れていくのが実感できるので、ついつい病みつきになってしまう。激しい動きではないのに、気がつくとジワ〜っと汗が浮いてくるのがわかります。

 

体の中がポカポカとして血の巡りが良くなっていくのがわかります。ポーズを幾つか取りながら気がつくと体の歪みも治ってきます。残念ながらある程度続けていかないと徐々にまた普段の生活の癖で戻っていってしまうんですね。定期的に習ったポーズをお家でも実践できるといいのですが、今回の私はとってもご無沙汰していたので、また定期的に先生のレッスンに通わなければ、と思った次第です。

 

皆さんももし、ルーシーダットンに興味を持たれたら、是非お試しを!とってもお勧めのメンテナンス法です。初心者さんでもついていけるプログラム(というか、私もバリバリの初心者です)で、終わった後にはサウナに入ったような、心地よいだるさが残ります。

あー、気持ちよかった!

 

以前書かせていただいた記事はこちら

 

お問い合わせは

0204sawawa@gmail.com

ブログはこちら

澤田 聡子さんまで。

川口と武蔵小杉で定期的にレッスンをやっています。人数が集まれば出張レッスンもしてくださいます。

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