瀬戸内ブルー Aji glass の世界[3]

瀬戸内海をじっくりと眺めたことってありますか?その海の色は外海とはまた違った、様々な表情を見せてくれます。私にとっては幼い頃祖父や祖母といつも眺めていた、懐かしい色です。

 

香川の工房で美しいブルーのAji glassを製作しているガラス作家、杉山利恵さんのインタビュー最終回です。

 

瞬く間に脚光をあびることになった杉山さんも、香川で工房を構えてガラス製作を続けていくには相当の覚悟がいったようです。

 

最後に杉山さんの工房の情報も載せております。

1回目2回目の記事を読んでいない方は合わせてお読みください。

杉山さんのAji glassにかける想いが伝わると思います。

 

地元香川に工房を構えるにあたって

 

 

地元香川に戻って自分の工房を構えるということには、正直迷いがありました。ガラスを作るには、窯に火を入れて温度を常に1,300近くに保っていなくてはならないんです。火を止められないので、初期投資だけでなくランニングコストもかかるのです。まだ駆け出しの私にとっては大きな決断でした。

 

それでも工房を構えようと決断できたのはなぜですか?

 

私が迷っているときに背中を押してくれた友人がいました。


「何を迷っているん?今、あなたが足を止める理由が何かある?」
「今が行く時」

 

「やってダメなら、その時はやめればいい」


その言葉を聞いたときに、今私が止まる理由は何もない、今止まったら私は絶対に後悔する、そう思いました。

 

この言葉があって私は1歩を踏み出すことができました。物件を探し、今の場所に2013年に工房を構え、そして2014年には2階にギャラリーも開設することができました。RGG Gallery”。こちらで杉山さんの作品を実際に見て、購入する事ができます。

 

終わりに

 

Aji glass”という、素晴らしい素材に出会う事が出来ました。その素晴らしさを表現する為に、一生修行し続け、作品をもっと洗練させていきたい。でも、既製品みたいにはしたくないんです。そのバランスを取りながら、日々葛藤しながら作品と向き合っています。」

 

そう仰る杉山さんの顔はとても笑顔が素敵で輝いていらっしゃいました。これからも新しいAji glassの魅力を多くの人に伝えていくために、杉山さんは作品を生み続けています。

 

杉山さんだからこそ、このAji glassを生み出せた、Aji glassに選ばれた人なのではないでしょうか。そんな風に感じました。

 

 

 

<基本情報>

 

住所:〒760-0067 香川県高松市松福町2-2-17

アクセス:ローソン松福2丁目店の西隣り(ローソンに向かって右手・大きなシャッターと、白いガラス戸の2F建倉庫です)

駐車場

お向かいのローソンに停めて下さい。

※許可を頂いていますが、お買い物下さいますようご協力お願いします。

 

電話:090-4782-4681

Gallery&Shop営業:土日月(月祝もOPEN)15:00~19:00

 

※工房2Fにて作品を展示・販売しております。1Fに居ない時は2Fに居ますので、ご自由に階段からお上がり下さい。制作中で手が離せない場合、少しお待ち頂くことがあります。制作風景はご自由にご覧頂けます。

 

杉山利恵さん Rie Glass Gardenホームページhttp://aji-glass.jp/

 

杉山さんは積極的に、各地でのイベントにも作品を出されています。情報はホームページよりご確認下さい。ギャラリーでも作品を見て購入出来ます。open時間でもイベントなどでいらっしゃらない事もあるのでご連絡を入れてからお訪ね下さい。